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思考力検定

2026年05月20日

正答率の低かった問題の紹介(2025年度 第3回 7級)

2025年度 第3回で正答率が低かった問題のふり返り、7級です。

【問題】
下の図のように、チューリップの花が、あるきまりにしたがって1列に並んでさいています。花の色は、左から順に赤、白、黄を繰り返すように並び、葉の色は、緑、黄緑を繰り返すように並んでいます。左から数えて50番目までに、白い花で緑の葉のチューリップは何本ありますか。

【考え方】
花の色は、赤・白・黄の3色を繰り返し、葉の色は、緑・黄緑の2色を繰り返します。ですので、花と葉の組み合わせは次の6種類となり、この6種類を繰り返します。
 ① 花 : 赤 + 葉 : 緑
 ② 花 : 白 + 葉 : 黄緑
 ③ 花 : 黄 + 葉 : 緑
 ④ 花 : 赤 + 葉 : 黄緑
 ⑤ 花 : 白 + 葉 : 緑
 ⑥ 花 : 黄 + 葉 : 黄緑
「花 : 白 + 緑 : 葉」のチューリップが最初に並ぶのは5番目で、そのあと6本ごとに、11番目、17番目、…のように並んでいます。
ですから、50番目までには、5、11、17、23、29、35、41、47(番目)の8本あります。

なお、6種類を繰り返すことから、
  50÷6=8あまり2
より、この6種類の並びが8回繰り返されることがわかります。
また、あまり2は、並びの先頭から2つを指しているので、その2つは「1番目の 花 : 赤 + 葉 : 緑」と「2番目の 花 : 白 + 葉 : 黄緑」を意味しています。
よって、5番目の「花 : 白 + 葉 : 緑」は8本あることがわかります。


正答率は45.6%と、半数以上の子が間違えました。では、解答類型とその反応率を見てみましょう。

10本:10.3% 5本:8.2% 17本:6.5% 9本:4.6% 6本:4.2% 
7本:3.9% 16本:3.5% 25本:2.6% 15本:2.2% 4本:1.8% 
12本:1.4% 3本:0.6% 18本:0.6% 20本:0.6% その他:1.5% 
無回答:1.9% 

それでは、子どもたちがどのように考えたかを分析してみましょう。

10本:「花 : 白 + 葉 : 緑」が5番目に出てきたことから、50÷5=10(本)と考えたのではと思われます。

5本:問題文の図には、10本のチューリップが並んでいます。その中に「花 : 白 + 葉 : 緑」は1本しかないので、10本中に1本あると考えたものと思われます。そう考えると、50÷10=5(本)となります。

17本:赤・白・黄の3種類の花が繰り返されるので、50÷3=16.6…ということで、切り上げて17本と考えたものと思われます。この考え方も、子どもが安易によくする典型的な間違え方の一つです。

9本:6種類が繰り返されていることは気づいているものと思われます。そのうえで、50÷6=8.3… を切り上げて9本と考えたものと思われます。17本の誤答と同じく、割り切れなかったりあまりがでたときに、それを切り上げてしまう子は一定数います。

6本:「6種類の並びの中で1回しか出てこない」ことと、「6本ごとに出てくる」ことを混同し、「6本ごとだから6本」と考えてしまったのではないかと想像しました。

7本:「花 : 白 + 葉 : 緑」が5番目から始まり、その後6本ごとに出てくることは理解したうえで、11、17、23、29、35、41、47番目の7本を答えたのではないかと想像しました。

16本:「17本」と似た考え方で、50÷3=16あまり2 からあまりを切り捨てて、「白い花」は16本あると考えたものと思われます。

25本:葉の色だけに注目し、「緑の葉」は2本に1本ずつなので、50÷2=25(本)と考えたものと思われます。

15本:この誤答は、問題の図に示されている10本の中に「花 : 白 + 葉 : 緑」は3本あるので、50本までであればその5倍、つまり3×5=15(本)と考えたものと思われます。

●まとめ●
この問題では、「花の色」と「葉の色」という2つの規則(変化)を同時に考える必要がありました。しかし、多くの子どもたちは、どちらか一方の規則だけに注目してしまったり、「あまり」の意味を正しく捉えられなかったりしていました。

規則が2つ以上重なる問題では、「それぞれが何回ごとに繰り返されるか」を整理し、「組み合わせ全体では何種類になるのか」を考えることが大切です。また、割り算をしたときの「あまり」が、どこまで並びが続いているのかを表していることにも注目したいところです。

規則性(変化と関係)の問題では、図や表を使って実際に並びを書き出してみると、規則が見つけやすくなります。「何が繰り返されているのか」「どこを1セットと見るのか」を意識しながら考える練習をしていきましょう。

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