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思考力検定
2026年05月16日
正答率の低かった問題の紹介(2025年度 第3回 9級)
2025年度 第3回で正答率が低かった問題のふり返り、9級です。
【問題】
(例)のように、となりどうしの□に書かれた数をたしたりひいたりした答えを、線でつながった上の□に書き入れていきます。(ア)から(カ)にあてはまる数を答えなさい。
例が示されていますので、ルールの把握は比較的容易だと思いますが、(ア)〜(カ)の6箇所が空いている状態なので、すぐに確定しない部分があります。そのあたりも含めて、子どもたちのミスにつながったものと思われます。
【考え方】
(ア)〜(カ)のうち、すぐに決まるものから考えていきます。
① 3+(イ)=26 より、(イ)=26−3=23
(イ)が決まれば、(ア)がわかります。
② 13+(ア)=(イ) (イ)=23 なので、13+(ア)=23 より、
(ア)=23−13=10
(ア)が決まれば、(ウ)がわかります。
③ (ア)−8=(ウ) または 8−(ア)=(ウ) で、(ア)=10 なので、
10−8=(ウ) より、(ウ)=2
(エ)はすぐにわかります。
④ 8+14=(エ) より、(エ)=22
(オ)もすぐにわかります。
⑤ 26−25=(オ) より、(オ)=1
(オ)が決まれば、(カ)がわかります。
⑥ (オ)−1=(カ) または 1−(オ)=(カ) で、(オ)=1 なので、
1−1=(カ) より、(カ)=0
では、(ア)〜(カ)のそれぞれについて、正答率を見てみましょう。
(ア):67.9% (イ):77.0% (ウ):81.1%
(エ):90.3% (オ):80.2% (カ):71.4%
隣接する他の空欄が埋まらないと答えが出ない(ア)と(カ)の正答率が低く出ています。
(ウ)は、(イ)または(エ)が決まらないと求められませんが、(エ)が 8+14=22 と最もわかりやすく、正答率もstrong>90.3%と高かったので、(エ)の結果から考えた子が多かったものと思われます。
では、解答類型とその反応率も見てみましょう。
(ア) 6:12.8% 41:1.6% 7:1.4% 12:1.0% 16:1.0% 8:0.8%
20:0.8% 4:0.6% 9:0.6% 13:0.6% 19:0.6%
その他:7.6% 無回答:2.7%
(イ) 19:6.8% 29:1.6% 51:1.6% 10:1.2% 17:1.0% 20:1.0%
54:0.8% 25:0.6% 31:0.6% その他:5.3% 無回答:2.5%
(ウ) 18:3.7% 49:2.3% 5:1.2% 8:1.2% 12:1.0% 4:0.8%
6:0.6% 15:0.6% その他:5.2% 無回答:2.3%
(エ) 6:1.9% 10:0.6% 16:0.6% 21:0.6%
その他:3.7% 無回答:2.3%
(オ) 51:10.5% 26:0.6% その他:6.4% 無回答:2.3%
(カ) 2:8.6% 50:6.8% 52:3.1% 3:0.6% 20:0.6% 24:0.6%
30:0.6% その他:4.8% 無回答:2.9%
正答率が最も高かった(エ):90.3%から見てみましょう。
8+14 とすべきところを 14−8=6 としてしまった誤答が多少目立ちましたが、他にはそれほど偏った誤答は見られませんでした。
同じような誤答の傾向が見られたのは(オ)で、26−25 とすべきところを 26+25=51 としてしまった誤答が目立ちました。
この流れで(カ)を見てみると、(オ)を51と答えた子が、51−1=50 や51+1=52 と答えた子が多くいることがわかります。また、1−1 とすべきところを 1+1=2 としてしまった子も多くいます。
次に、(イ)を見てみましょう。19という誤答が目立ちます。これは (ア)=6 と答えた子が多かったことから、6と答えた子の多くが、13+6=19 と答えたのでしょう。この、(ア)=6、(イ)=19 と答えた子は、一意に決まるところから求めずに、次の図の点線で囲んだ5つの□が成り立つ(ア)(イ)(ウ)を試行錯誤して求めたのかもしれません。
(ウ)=18 という誤答は、(ア)=10 がわかったあとに、10−8 とひき算すべきところを、10+8=18 としてしまったのでしょう。
●まとめ●
この問題では、「まずどこから考えればよいか」を見つけることが大切でした。すぐに決まる□から順に求めていけば、あとにつながる数も自然に決まっていきます。一方で、周囲の数との関係だけを見て試行錯誤すると、たし算とひき算を取り違えたり、条件に合わない数を書いてしまったりしやすくなります。複雑に見える問題でも、「確実にわかるところから順に整理する」ことを意識して取り組みたいですね。
