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思考力検定
2026年05月09日
正答率の低かった問題の紹介(2025年度 第3回 10級)
2025年度 第3回で正答率が低かった問題をふり返ります。
今回は10級の問題です。
【問題】
ある日の夜、部屋の窓から星を見ました。しかし、雲で隠れて全部の星は見えませんでした。5分後に同じ窓から星を見ると雲が動いていて、さっきは見えなかったところの星が見えました。雲がないとき、部屋の窓から見える星は何個ですか。
一見すると簡単そうですが、正答率は 30.3%と、かなり低く出ました。
【考え方】
はじめに見えた星の数は8個、5分後に見えた星の数は10個です。
星の位置関係は変わらないので、はじめに見えた星と5分後に見えた星を比べて、同じ星に○をつけると、次のようになります。
つまり、はじめは雲に隠れていて見えていなかった○で囲んだ5つの星が、5分後に見えたことがわかります。
よって、はじめに見えていた8個の星と5分後に見えるようになった5つの星を合わせて、8+5=13(個)が答えとなります。
では、解答類型とその反応率を見てみましょう。
10個:36.2% 8個:7.2% 18個:6.1% 2個:5.1%
12個:5.0% 5個:3.1% 15個:1.5% その他:5.5%
10個と答えた子のほうが、正解の13個と答えた子よりも多いですね。これは明らかに、5分後に見えている星の数だけを数えており、新たに雲に隠れてしまった3個の星に気づいていないことが見て取れます。
その他の解答類型を分析してみましょう。
8個:はじめに見えていた星の数
18個:はじめに見えていた星の数8個+5分後に見えていた星の数10個=18個
2個:5分後に見えていた星の数10個−はじめに見えていた星の数8個=2個
12個:5分後に雲に隠れてしまった星のうち、右下の星を数え忘れた?
5個:はじめに雲に隠れていた星5個を答えた。
15個:どのように考えたのか想像できませんでした…
●まとめ●
この問題では、「今見えている星の数」を数えるだけでなく、「はじめに見えていた星」と「5分後に見えていた星」を比べ、どの星が同じで、どの星が新しく見えるようになったのかを考える必要があります。
10個という誤答が多かったことから、5分後に見えている星だけに注目し、はじめは見えていたのに5分後には雲に隠れてしまった星を見落としてしまった子が多いと考えられます。
このような問題では、2つの場面を別々に見るのではなく、位置関係を手がかりにして前後を丁寧に比べることが大切です。「何が変わったのか」「何は変わっていないのか」に注目させることで、見えていない部分まで考える力を育てることができます。
