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思考力検定

2025年02月05日

正答率の低かった問題の紹介(2024年度 第2回 6級)

2024年度 第2回 6級で正答率の低かった問題のご紹介です。

【問題】
西暦2100年、ある国では、天気を人工的にコントロールしています。
9月1日から12月31日までの天気は、○×□△□△を繰り返すことになっています。
○は快晴、□は晴れ、△はくもり、×は雨を表します。また、9月は30日まで、10月は31日まで、11月は30日まで、12月は31日まであります。
9月1日から12月9日までに、くもりの日は何日ありますか。

【考え方】
9月1日から12月9日までの日数は、30日+31日+30日+9日=100日 です。
6日ごとに○×□△□△を繰り返すのですから、100日÷6=16あまり4 より、○×□△□△を16回繰り返したあと、4日分の○×□△が続きます。
○×□△□△の中にくもりの△は2日あり、最後の4日の中にくもりの△が1日あるので、2日×16回+1回=33回 となります。

正答率は49.7%で、解答類型とその反応率は次のようになりました。

17日:7.4% 32日:7.4% 30日:3.1% 23日:3.1% 20日:1.8%
40日:1.8% 34日:1.8% 12日:1.2% 15日:1.2% 16日:1.2%
31日:1.2% 39日:1.2% その他:17.9%

計算をした結果が何を表しているかをしっかり考えず、端数が出たので1や2を足したり引いたりしている、子どもたちによく見かける典型的な間違いが多いですね。

【17日】
○×□△□△の中に△が2つあるということを見逃して、16+1=17 とした。

【32日】
16×2=32 で、「あまり4」の○×□△を考慮していない。

【16日】
100÷6=16あまり4 で、「あまり4」を考慮せず、かつ○×□△□△の中に△が2つあるということを見逃している。

【34日】
「あまり4」も△が2つと思い、16×2+2=34 とした。

【30日、31日、15日】
16×2-2=30、16×2-1=31、16-1=15 とした。

【20日】
12月31日までと勘違いし、(30+31+30+31)÷6=20あまり2  より20日とした。

あまり(端数)が何を意味しているかを想像できなかったり、似たような問題を思い出して、安易に計算結果に1を足し引きしたりしてしまう子は多くいます。

計算したあとにいったん立ち止まって、何を意味しているかを考えることが思考力を育むうえではとても大事です。間違えた人は、この振り返りをしっかりとして欲しいと思います。

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