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思考力検定

2025年01月23日

正答率の低かった問題の紹介(2024年度 第2回 8級)

2024年度 第2回 8級で正答率の低かった問題のご紹介です。
つり合うものの数や形に注目して比べるてんびん問題ですが、なかなか思考力を使うため苦手とする子も多く、正答率は低くなりがちです。

【問題】
△、◯、◎、□の4種類のおもりが、次の図のようにつり合っています。
(1) ◯1個と◎何個がつり合いますか。
(2) □1個と◎何個がつり合いますか。

【考え方】
(1)の正解は「2個」です。
左と真ん中のてんびんの△に注目し、真ん中のてんびんに合わせて左のてんびんの△△を2倍にして、△△△△にします。すると、右側の皿も2倍になるので、○○◎◎となります。
つまり、真ん中のてんびんの△△△△を○○◎◎に変えると、○○○と○○◎◎がつり合います。
両方から○を2個ずつ取ると、○1個と◎2個がつり合います。

左の△△と真ん中の△△△△に注目できるかどうかが肝ですね。
この(1)については正答率はそれほど低くなく、58.1%でした。
解答類型と反応率は、次の通りです。

3個:18.5% 4個:7.8% 5個:3.9% 1個:3.9%
6個:0.6% 8個:0.3% 0.5個:0.3% 無回答:6.5%

3個という誤答が多いのですが、どのように考えたのでしょうか。
たとえば、右のてんびんで左右の皿をそれぞれ半分にし、◯1個と◎□がつり合う。そして、□は◎何個分かなと想像して、たぶん1個ではないから2個かな。だから、合計で3個かなという感じではないかと想像しました。

では、(2)を見てみます。
【考え方】
(2)の正解は「1個」です。
右のてんびんで、○を◎に変えると、(1)より、◎◎□□と◎◎◎◎がつり合います。
両方の皿から◎を2個ずつ取ると、□2個と◎2個がつり合います。
ですから、両方の皿を半分ずつにして、□1個と◎1こがつり合います。

(1)ができた上での(2)となるので、正答率は(1)よりも下がり、45.8%でした。
解答類型と反応率は、次の通りです。

2個:29.5% 3個:7.5% 4個:5.2% 5個:0.9%
6個:0.6% 7個:0.6% 8個:0.3% 0.5個:0.3%
1.5個:0.3% 無回答:8.1%

2個という誤答が多いのですが、どのように考えたのでしょうか。
考えられるのは、右のてんびんで、◯1個と□2個、◯1個と◎2個がそれぞれ対応していると思ったのではないかと想像しました。


てんびんの問題は、2つのてんびんどうしで対応しそうなところを見つけられるかどうかがスタートです。そこがなかなか難しいので、算数ラボに載っている類題を繰り返し解いて、慣れていってください。

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