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思考力検定
2025年01月16日
正答率の低かった問題の紹介(2024年度 第2回 9級)
2024年度 第2回 9級で正答率の低かった問題のご紹介です。
今回は時計の問題ですが、低学年の児童にとって、時計の読み取りを苦手とする子はとても多くいます。今回の問題も、そのような背景を踏まえた結果となりました。
【問題】(文章題を要約したものです)
次の図の右側の時計は、いまの時刻を表しています。1時間30分前に時計の針はどこを指していましたか。長い針と短い針をかき入れなさい。
3時の1時間30分前の時刻は1時30分なので、長い針は6、短い針は1と2の中間を指します。
正解は次の図で、正答率は47.3%でした。
短い針の指す位置が間違いのポイントだと予想していましたが、案の定でした。
反応率は次の通りです。
なお、1時間30分後を答えた(答えようとした)児童もおり、その反応率は次の通りです。
また、「長い針と短い針を逆にかいた解答」と「長い針と短い針の区別がつかない解答」も合わせて1.2%いました。
そして、その他の解答が7.9%、無回答が2.3%でした。
その他の解答には、3時をそのままかいたもの、短い針が3を指したものなどもありましたが、どうしてそのような解答になったのかわからないものが多数ありました。すべてではないですが、いくつかピックアップしました。
デジタル表示の時計の比率が過去に比べて増えた影響で、アナログ時計を苦手とする児童が増えたという声も聞きますが、特に低学年の児童が苦手とするのは以前から変わりません。
年齢が上がるとともに苦手意識は減ってきますが、高学年になっても苦手意識を引きずる子も多くいるので、アナログ時計の読み取りは丁寧に復習しておきたいですね。