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思考力検定
2024年09月23日
正答率の低かった問題の紹介(2024年度 第1回 10級)
2024年度 第2回 算数・数学思考力検定の申し込み受付が9月13日から始まりました。
そこで、第1回で正答率の低かった問題の紹介とその分析をすることで、第2回の検定に向けてさらに思考力を育んでもらえたらと思います。
まず1回目は、10級の問題をご紹介します。
【問題】
1から30までの数字が1つずつ書いてある30枚のカードがあります。
たとえば、数字の5が使われているカードは、5、15、25の3枚です。
数字の1が使われているカードは何枚ですか。
この問題は、
(1)として「9が使われているカードの枚数」
(2)として「3が使われているカードの枚数」
を聞いたうえでの(3)の問題です。
また、(1)の正答率は94.8%、(2)の正答率は77.6%でしたが、この問題は52.3%と低い値を示しました。
では、答えです。正解は、次の"12枚"です。
では、誤答とその反応率を見てみましょう。
13枚:15.6% 11枚:11.8% 3枚:9.5%
4枚:3.0% 10枚:2.5% その他:5.3%
"3枚"と答えた子は、(1)の「9が使われているカード=9、19、29」と同様に、
「1、11、21」と考えたのでしょう。
"11枚"と答えた子は、正答の12枚のうち「10」を数え忘れたのかもしれません。
"13枚"と答えた子は、使われている「1」の数を数えたのでしょうか。
11は「1」が2つ使われているので、「1の数は13個」となります。
算数ラボ10級の「3月のカレンダー」問題では、"使われている数字の数を答える" ので、その問題に影響されたのかもしれません。
問題文をしっかり読むことの大切さがわかる結果ですね。