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思考力検定
2023年11月06日
正答率の低かった問題の紹介(2023年度 第1回 6級)
2023年第1回6級で、時計の長針と短針の間の角度を求める、次の問題を出しました。
【問題】
8時に家を出て、片道22分かかるお店に行き、お店で買い物を26分間してから家に帰りました。
① 家に帰ってきたときの時計の針のようすをかきなさい。
② 時計の長針と短針の間の小さいほうの角度を答えなさい。
【考え方①】
①は、22分+26分+22分=70分 なので、8時の70分後の9時10分が答えです。
78.5%の児童が正解しました。
なお、買い物をした26分間だけを考慮した8時26分と答えた児童が2.7%、片道の移動時間22分間と買い物をした26分間のみを考慮した8時48分と答えた児童が2.9%いました。
【考え方②】
②は、9時10分のときの、長針と短針の間の角度を求める問題です。
数字が振られている目盛りの間隔は、360度÷12=30度 です。
つまり、9の目盛りから2の目盛りの間は5目盛りなので、
その間の角度は 30度×5=150度 となります。
なお、9時10分のときの角度を求めるためには、短針の進んだ角度も考慮する必要があります。
短針は、1時間に 360度÷12=30度 進みます。
つまり、10分間に進む角度は、30度÷(60分÷10分)=5度 です。
よって、150度ー5度=145度 となります。
正解した児童は12.7%と、かなり少ない割合でした。
最も多かった誤答は150度で、44.0%もいました。
短針の進んだ角度まで、考えが至らなかったのかと思われます。
一方で、150度の反対側の大きいほうの角度を答えた児童(360度ー150度=210度)が2.4%、短針が進んだ角度を6度と考えた児童(150度ー6度=144度)が2.9%いました。
この問題の結果から、短針が進んだ角度を考慮するのを忘れる、または求めるのが苦手な子が多いことがわかりますね。