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思考力検定
2023年11月03日
正答率の低かった問題の紹介(2023年度 第1回 7級)
今回は、2023年度 第1回 7級で、正答率の低かった、さいころを転がす問題です。
算数ラボの類題ですが、算数ラボに掲載されている問題を出題したときも正答率が低かったので、子どもにとって頭の中でさいころを転がすのは難しいのでしょう。
(1)は、アにきたときに、上の面にくる数を答える問題です。
上の図のように、スタート地点から2つ移動したので、スタート地点で下にあった3が上にきたと考えて、答えは3です。
正解者は83.9%でしたので、(1)は多くの児童が解けました。
(2)は、イにきたときに、見えている3つの面の数を答える問題です。
次の図のように考えると、正面が3、上が2、横が1が答えだとわかります。
(1)とはうってかわって、こちらの正解者は45.2%と、半分以上の児童が解けませんでした。
ここで、「アで上の面に3がくる」ことがわかった児童が83.9%もいたのですから、「イで正面に3がくる」ことはわかって欲しいところです。
しかし、正解者以外で「正面に3がくる」がわかった児童は7.3%しかいませんでした。
「正面の数」の解答類型とその反応率は次の通りでした。
1:5.1% 2:10.2% 3:7.3% 4:11.6% 5:15.9% 6:1.8%
スタート地点で見えていた4や5が正面にきたと考えた可能性があります。
ちなみに、多かった誤答の上位3つは、次の図です。
どうしてこのような答えになったか、ぜひ考えてみてください。