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思考力検定
2023年10月02日
正答率の低かった問題の紹介(2023年度 第1回 8級)①
今回は、2023年度 第1回8級で正答率の低かった
「式の空欄に数を入れて、正しい式を完成させる問題」
の紹介です。
上の式で、あ〜けには1〜8の数が1つずつ入ります。
また、”2つのお”、”2つのこ”、”2つのさ”にはそれぞれ同じ数が入り、
さらに”こよりさのほうが大きな数”が入ります。
なお、答えは1つではありません。
正解者は32.3%と、予想よりもかなり低くなりました。
しかし、おに18を入れた児童は、正解者を含めて70.8%もいたので、
とりあえずここまでは問題ないのでしょう。
次に、おに18を入れて、ことさに9を入れた解答が10.5%もいました。
さらに、おを間違えてことさに9を入れた解答も含めると、13.9%まで上がります。
このような結果を見ると、”こ<さ”の条件は難度を上げすぎだったかなと感じます。
しかし考え方としては、「9ではないのだから、とりあえず こ=8、さ=10 で試してみよう」と思いつき、あとは試行錯誤するだけの問題でもあります。
最後の試行錯誤もいろいろな考え方がありますが、答えが18になる4つの数の足し算を2つ作り、そのあと足して8になる2つの数の足し算と、足して10になる2つの数の足し算を考えれば答えにたどり着けます。
ほかにも答えは複数あるので、1つできたからといって満足せずに、いくつも作って楽しんで欲しいと思います。
考えた分だけ考える力が伸びます。
ぜひ考えるトレーニングを継続してください。