TOPICS

思考力検定

2026年11月04日

正答率の低かった問題の紹介(2026年度 第1回 3級)

2026年度 第1回のふり返り、今回は3級の問題です。

【問題】
新聞は、横長の大きな紙を重ねて、2つ折りにしてつくります。また、新聞のページ数は1面、2面、…と数えます。たとえば、次の図は全部で8面の新聞を表したもので、この場合は2枚の大きな紙を重ねてつくられています。

全部でn面の新聞があります。1面が載っている大きな紙を上から1枚目として、上からm枚目の大きな紙を抜き出しました。この大きな紙に載っている4つの面のうち、もっとも小さい面の数は、2番目に大きい面の数の3分の1倍でした。また、もっとも大きい面の数からもっとも小さい面の数をひいた差は27でした。n,mの値を求めなさい。ただし、4m≦n とします。

【考え方】
たとえば、全部で40面の新聞を、紙が開いた状態でいちばん上に1面がくるように置くと、次の図のようになります。

上の紙から表、裏の順に、左側は1 、 2、 3、…、19、20面、右側は40、39、38、…、22、21面となります。このとき、左右でとなり合う面の数の和は、1+40、2+39、3+38、…で、つねに41となることがわかります。
では、全部でn面の新聞のm枚目の大きな紙について、「もっとも小さい面の数」「2番目に小さい面の数」「2番目に大きい面の数」「もっとも大きい面の数」をそれぞれa、b、c、dとすると、左側の面は枚数が増えるごとに表も裏も2ずつ増えることがわかります。

よって、a、bを、mを用いて表すと a=2m-1、b=2m となる。
また、a+d=b+c=n+1 となるので、c=n-2m+1、d=n-2m+2 となる。

条件より、3a=c だから、
3(2m-1)=n-2m+1 → 6m-3=n-2m+1 → n-8m=-4 ……①
また、d-a=27 だから、
n-2m+2-(2m-1)=27 → n-4m=24 ……②
①、②を解くと、n=52、m=7 となり、これらは問題に合う。


この問題では、新聞の紙の重なり方を理解したうえで、各面の数の規則性を見つけ、それを文字式で表す必要があります。

特にポイントとなるのは、次の2つです。

① 紙の順番と面の数の関係を見つけること
新聞を1枚ずつ取り出して考えると、左側の面の数は、表も裏も2ずつ増えていきます。また、左右でとなり合う面の数の和は、新聞の総面数より1大きくなります。

② 見つけた規則性を文字式で表すこと
上からm枚目の紙に載っている4つの面の数を、nとmを使って表すことで、問題文の2つの条件から連立方程式をつくることができます。

この問題の難しさは、連立方程式を解く計算そのものよりも、新聞の構造から規則性を読み取り、式を立てるまでの過程にあると考えられます。

正答率は5.4%%、無回答率は33.3%でした。ただし、これらの数値だけでは、受検者がどの段階でつまずいたのかまでは判断できません。

●学習のポイント●
複雑な条件がある問題では、まず具体的な例を使って、数量の変化や関係を整理することが大切です。
今回の問題でも、40面の新聞を例に考えることで、面の数の並び方や、左右の面の数の関係が見えてきます。
そこから、1枚目、2枚目、3枚目……と共通する規則性を探し、文字式で表していきます。
具体的な例から規則性を見つけ、一般化して考えること。
これが、この問題を解くための重要なポイントです。

CONTACT

お問い合わせ窓口

ご質問や受検申込、サポート教材についてなど
専用フォームからお問い合わせください。

\ 塾・学校・企業の方はこちら /

団体専用フォーム

\ 個人の方はこちら /

個人専用フォーム